vol.10「感謝の気持ちに変わるとき」

長い間、こころに引っかかっているものってありますか?

 あのときあの人にひどい事をしてしまった。
 あんな言葉をぶつけてしまった。
 悪気はなかったんだけれど、後悔している。。。

誰にでも1つや2つあるかもしれませんね。
ときには、何年もあなたを苦しめる記憶になっていることだってあるかもしれません。

こんなお話しがあります。
ご本人の了解を頂いた上でお話しさせて頂きます。

1組のカップルがいました。
仲が良かったのですが、ちょっとした男性の一言で女性は怒ってしまいました。
たあいもない一言だったのですが、女性としては許せませんでした。

その後、女性は男性との連絡を一切絶ってしまいました。
男性が何度電話しても女性は頑なに拒否し続けました。
半年くらい続いた頃に、とうとう男性からの連絡はなくなりました。

しかし女性の心は、
「大人げなかった」
「本当は好きだったのに」
「彼を傷つけてしまった」
でもプライドが本音を言うことを許しませんでした。
女性も辛かったのです。

その後、女性は別の男性とめぐり合い、結婚・出産しました。
とても幸せな生活でした。
でも、何年経っても心のどこかに昔の男性への罪の意識が少なからず
残っていたとのことです。

別れから丁度10年経ったときに私を訪ねてくれました。
彼女の話しを聴いたのち、私はこんな話しをしました。

「時間が経っても、気にしているんですね。
もし彼が目の前に表れたら、あなたは何て伝えたいですか?」

「そうですか。謝りたいんですね。」

「それなら、勇気を出して、その気持ちを伝えてもいいんじゃないですか?
もう遅いなんてことが本当にあるんでしょうか?」

「でも、見返りを期待しているうちはやめた方がいいかもしれませんね。
純粋に謝りたい気持ちだけになれてから、伝えてみてはいかがですか?」

その後、彼女は彼に電話をかけて、
無事に気持ちを伝えられたそうです。
ゴメンなさいという気持ちと、
そして新たに生まれた感謝の気持ちと。

結果はどうあれ、彼女の報告の声には
透き通ったような気持ちを感じました。

もし、あなたにもこころに引っかかっているものがあったら、
経過した時間に関係なく、相手に伝えてみるのもいいかもしれませんね。
後悔の気持ちが感謝の気持ちに変わるとき、きっと自分の成長を感じることでしょう。

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